避難行動をゲームで学ぶ防災講習会(2021年11月)
2021年11月27日(土)に、「防災講習会in下五(会場開催)」として、NPO法人イシュープラスデザインが開発した「風水害24」のプログラム(風水害発生時に適切な判断や行動ができる様に防災力を高めるためのシミュレーションゲーム)を参加者で体験しました。
(当日の様子はこちら:イッツコム地モトNEWS 12/4(土)放送)
冒頭では、青木英二目黒区長から2019年10月に関東を直撃した台風19号での経験から風水害への日ごろからの備えや地域住民同士の共助につながる本講習会への期待をお話いただきました。




講習会では、「自分自身で情報を収集・判断、行動することで、いかに自分の身を守りながら、地域の人々の安全を守れるかを考える」を目的として、「風水害24の体験」と「体験後の振り返りと学び」を行いました。
風水害24の体験
風水害24のプログラムは10ターン(回)で構成され、ゲームのゴールとしては、「ゲーム終了時(10ターン目終了)まで生き残ること」と「可能な範囲で救える人を救うこと」です。
ターンが進むに連れて警戒レベルがあがり、ターンごとに気象情報と地理情報(現在地の危険性)を元に、移動するのか(とどまるのか)、同じエリアにすむ地域の方に声掛けするのか、情報収集するのか、ハザードマップを入手するのかなどの行動を選択します。その行動の選択によって、何かイベントが発生し、危険な場所と行動の場合は生命の危機も…。という災害時の疑似体験をしました。








今回の参加者は、地域住民(小学生~高校生含む)や地域につながりのある方(下五自治会区域内マンションの管理人、目黒区社会福祉協議会、目黒区の他町会の防災担当役員等)と自治会役員で10代から70代まで幅広く、ゲームの疑似体験に戸惑いながらも、助け合う姿は、まさに現実に近い雰囲気での体験でした。
振り返りの声
今回のゲームを体験して、「明日からすぐに取り組みたい災害への備えは」との問いには、以下のような声がありました。それぞれの方の想いが感じられる内容です。
・地域の方との関わりを持つ
・災害が起こることへの心の準備をしておく(覚悟しておく)
・ハザードマップを見て、どこに避難するかを家族で話し合って決めておく
・防災英語を学習する
・情報の入手が出来るようにしておく(ラジオや携帯充電器の確保)
・防災グッズや感染症対策グッズを用意しておく




ゲーム体験後は、イシュープラスデザイン大野氏から、場所・時・状況に応じて、自分と周囲にとって適切な行動をとるための3つのメッセージをいただきました。
・命を落とす状況を理解すること
・防災気象情報と避難情報を参考に、起こりうることを予測すること
・今いる場所の危険度を把握すること
そして、「個人の防災意識向上→自治会レベルの防災対策UP→日頃の交流促進→地域住民の幸福度UP→生産性・創造性UP」という好循環へのシナリオをお示しいただきました。
ハザードマップを手に閉会
最後は、瀧川隆会長からの講評の後、会場全体が温かな雰囲気での締めくくりとなりました。ご参加・ご協力いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

今後も「みんなで考える防災PJ」として、風水害に加えて、地震対策や在宅避難の考え方など、身近な疑問・話題を地域住民同士で考える活動を続けていきたいと思いますので、遠慮なく活動へのご参加をお待ちしています!
みんなで考える防災プロジェクト参考情報
■当日の様子(イッツコム地モトNEWS)
■令和2年度実施の防災意識調査の結果はこちら
■前回(10/31)風水害24オンライン開催の様子はこちら
■動画を見ながら風水害24の世界観を体験できます